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海なし、温泉地なし、世界遺産なしという観光資源に恵まれない埼玉県が、観光振興を図るために「ゆるキャラ」を使って勝負に出る事を決定。その目玉として「ゆるキャラサミット」を開催、さらに県内全70市町村にご当地キャラクター制作を呼びかける方針を打ち出しました。

これは、2010年1月12日に「埼玉ならではの大胆なアイディアの観光振興」を図るための「超観光立県宣言」として上田清司埼玉県知事が発表したもので、ご当地キャラクターの他にもB級グルメやアニメ「らき☆すた」で有名になったアニメツーリズムなどにも力を入れていくそうです(ほかにも色々ありますが本サイトと関連が薄いので割愛)。

その一環として、2012年までに県内の全70市町村に対して「ご当地キャラ」の制作と、県マスコットの【コバトン】が団長を務める「ゆる玉応援団」への参加を呼びかけるそうです。埼玉県知事が任命するゆる玉応援団には現在24体のキャラクター(コバトンを除く)が参加していて、70体になるには後46キャラの参加が必要ですが、上田知事は記者会見で、
そんなに難しいとは思っておりません。それぞれ売りにしている産物や観光地等がございますので、そうしたものを参考にしながら、ゆるキャラを作っていただければいいと思いますし、何かアイデアをよこせということであれば、そうしたアイデアを埼玉県としてもしっかりやっていきたいと思っています。
と語っています。ちなみに「ゆる玉応援団」へ参加は着ぐるみがある事が条件としてあげられていますが、その辺も補助金の活用などでバックアップしていく事を考えているそうです。


また「ゆるキャラサミット」については、今年(2010年)の11月開催を予定。【ひこにゃん】をゲストに呼ぶ事も考えているそうです。上田知事は、
今日、非常にこうしたゆるキャラが好まれる傾向がありますので、こうした部分を活かさない手はないという形で、県としても、まだキャラクターのいない市町村についても、いかがですかということはどんどん声をかけていきたいと思っています。
と、ゆるキャラ活用に大きな期待を寄せ、首都圏4,000万人が気軽に訪れることができる日本一の日帰り観光県を目指すと宣言しました。


大きな目標を立て、それに向かってリーダーシップを発揮していくのはとても良い事だと思います。筆者として少し気になるのは、みうらじゅん氏と扶桑社の商標である「ゆるキャラ」と「ご当地キャラ」の用語の使い分けができていない点。そして、「何か作らなくちゃいけないから、作りました」という投げやりなキャラクターが発生しないか、という点です。

埼玉県のユニークな取り組みについては、今後も注目して報道していきたいと思います。

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Text by 内田 勉