【ニューヨーク=杉藤隆博ワシントン=金杉隆夫】米国大統領選挙で民主党候補バイデン前副大統領(77)の勝利が確実に大統領に就任するとカマラ・ハリス上院議員(56)が初の女性副大統領になる。
ハリスは父がジャマイカ、母親がインドの出身という移民2世出身のほか、司法界から政界に転じた多彩なキャリアを持っている。
米国メディアによると、ハリス氏は、経済学者の父と癌研究者の母親の間にカリフォルニアで誕生。 親は間もなく離婚し、母の下で育った。 名前「カマラ」はサンスクリットで蓮を意味して子供の頃から、多くの場合、母親の母国インドを訪問したという。 後年のインタビューで、「母は実際よりも大きく見える人である」と述べた有色人種の移民に自分自身を育てた歩みに敬意を述べている。
◆トランプ “ロシアの疑惑」追及
ワシントンDCの黒人系名門ハワード大学に行けば、女性の地位向上活動にも参加。 地域カリフォルニア州で検査された後は、カリフォルニア州検事総長に上がって体カメラの着用を義務化するなど、警察改革に尽力した。 2017年には上院議員に変身した。
政治家には、トランプ大統領をめぐる「ロシア疑惑」に関する公聴会などで証人を厳密に追及して知名度が向上。 その大胆な姿勢は、大統領候補指名を戦ったバイデン氏に向けられたこともあった。
昨年6月に討論会では、人種差別の解消のために黒人居住地域の学生を白人地域のスクールバス通学させる施策に一度でも氏が反対したと指摘した。 「そのバスに乗っていた少女は、私がした」と痛烈に攻撃して知名度を上げた。
◆過去にも女性副大統領候補
ハリス氏は昨年1月当たりの大統領候補の選択に出馬。 支持率は一時急成長したが、長くは続かず、予備選挙が本格化する前に撤退今年3月にバイデン氏の支持を表明した。
バイデン氏は似たような時期副大統領候補に「女性を選択する。」と述べた。 左派白人ウォーレン上院議員を含む10人の名前が上がったが、ハリスは最初から本命視されてきた。 2大政党に女性副大統領候補は3番目に、最後の2候補はすべて白人落選している。
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