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グリホサート禁止の流れは主流ではない-発がん性説に揺れる人気の除草剤

グリホサートを承認している国が世界の大数という事実

グリホサートは、内閣府食品安全委員会もその安全性を認める、日本で一番売れている一般家庭向け除草剤の有効成分。そのグリホサートは、2021年10月時点で世界150ヵ国以上での使用が承認されています。世界196ヵ国ある中でのこの数字って多いですよね。

アメリカをはじめとする世界の農業大国や世界に強い影響を与える国々が軒並みリストにその名を載せています。

日本も承認国の一つなので、除草剤成分の一つとしてグリホサートが含まれていることはもちろんあり、グリホサート系除草剤も手軽に購入することができます。

日本がグリホサートの基準値を引き上げたことに対し批判の声がありますが、これは「輸入品に頼る日本の食糧自給率の低さ」と「ADI(一日摂取許容量)」を政府がしっかり考慮して決定されたものです。簡単に言うと、小麦粉をたくさん輸入している日本が輸入元の海外と同様のグリホサート基準値にしなければ輸入できる製品が減ってしまうこと、グリホサートのADIを守れば健康に悪影響はないという事実を土台に基準値の引き上げが行われたということです。

日本のようにたくさんの国が各々にグリホサートの研究結果を調べたり実験を行ったりすることで、国民の健康と安全を守るということを大前提にグリホサートを承認しているのです。

グリホサート 禁止国になる予定の国々は実際に運用できるのか?

世界150ヵ国でグリホサートが承認されている事実。グリホサートは世界の大半で承認されている成分です。とは言っても、世界的に影響力のある国々がグリホサート 禁止国になる予定もあります。例えば、メキシコフランス、ドイツ。しかし、どの国でも見切り発車のような形でグリホサートを禁止とする道筋を立てようとしていて、実際に完全なるグリホサート 禁止国となるには難しいように見受けられます。

メキシコは、農業生産に影響を与えること、それに付随して食料安全保障と主権に影響を与えるという理由でグリホサートを禁止する法律施行の凍結を求める訴訟が提起されています。また、グリホサートの代替手段として使用される除草剤は、グリホサートの約400倍の毒性を持っているとされ、なぜグリホサートを禁止としようとしているのか、そもそも論を見失っているように見えます。

フランスのマクロン大統領は公約としていた2021年までのグリホサート関連製品の使用禁止を実現できないことを正式発表。グリホサートを使用しないと、フランスの農業は大打撃を被ることになります。

グリホサート 発がん性の噂

元々、グリホサートに発がん性があるのではないかと考えられるようになったのは、IARC (国際がん研究機関)がグリホサートを「おそらく発がん性がある」というグループに分類したことがきっかけです。その分類は、「おそらく発がん性がある」とする「2A」というグループに分けられているのですが、同じグループには「赤身肉、夜間勤務、揚げ物」など、どういう分け方をしているのか、疑問を抱えずにはいられないものが載っています。でも、調べてみると、グリホサートとこれらが同じ分類になっているのも少し理解できる理由を発見!これは、簡単に言うと「発がん性が疑われると結論付けた論文が多い順」に分類されていて、IARCが実際に実験等で証明しているわけではないのです。

一方で、独自に実験を行ったり、たくさんのグリホサートの研究を行った、日本食品安全委員会、米国環境保護庁(EPA)などのたくさんの世界的機関はグリホサート 発がん性は認められないと主張しています。

また、訴訟社会と呼ばれるアメリカで科学的根拠に基づかない民事訴訟(ジョンソン対バイエル)が起こったこともグリホサートの発がん性の風評被害を助長することになりました。でも実はこの裁判、発がん性があるかどうかの科学を検討しているのではなく、がんになる可能性を購入者に示していたかどうかが論点となっていて、バイエル社はグリホサートの発がん性を一貫して否定しています。

世界の規制機関も認めるグリホサートの安全性

しかしやはり一番気になるのは、国として日本 グリホサートの安全性をどう認めているのかですよね。

日本では、食べる安全性に関しては内閣府食品安全委員会と厚生労働省、使用する農業従事者の安全性に関しては農水省が農薬の評価を行っています。農薬メーカー等に常に最新のデータを要求し、学術論文や試験結果を考慮したうえでグリホサートの安全性を認めています。

日本だけでなく、世界としては欧州食品安全機関(EFSA)、米国環境保護庁(EPA)、合同残留農薬専門家会議(JMPR)等多くの機関がグリホサートの発がん性を認めていません。

「グリホサートに反対する世界の動き」と見られがちですが、実際にはその表現は不正確で事実とは異なることが分かりますね。

また、グリホサートに限らず、無条件に「農薬は危険」と信じることが健康で楽しい食生活や農業と結びつくわけではないことを知っておくことも大切です。

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Mochizuki Masahiko

ソーシャルメディア実務家。極端なトラブルメーカー。誇り高いテレビ愛好家。受賞歴のあるポップカルチャーホリック。音楽伝道者。

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