【ワシントン=岩田仲弘]映画「ブラックパンサー」などの人気アメリカの俳優チャドウィックボーズマンさんが先月末43歳の若さで大腸がんで死亡し、米国社会に衝撃が広がっている。 大腸がんは、最近の若い世代の発生率が高くなり、黒人の死亡率も高いアメリカの社会の深刻な実態を意外にも示したからである。
非営利団体である「アメリカの癌協会」によると、男女を含めた全体では、米国の癌死亡原因のトップは、肺がん、大腸がんは2位。 特に大腸がんは高齢者の患者数が最近減っているのに対し、50歳未満の若い世代で増加傾向にあり、今年は全体の12%(約1万8000人)を占める見通しだという。
米国の新聞ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、患者の中には、肥満と糖尿病、家族にがん患者がいることなどが関係しているように見えるが、若年層で増加している明確な理由は不明である。
一方、人種は黒人の罹患率、死亡率の高さが目立つ。 黒人の全人口に占める割合は約13%であるが協会によると、大腸がんの発生率は、人口の約63%を占める白人に比べて約20%高く、死亡率も約40%高い。
協会は、その理由として、低賃金労働や医療保険がないこと、栄養バランスが悪い食事や不衛生な住居環境などの「制度化された人種差別格差」を挙げる。 新型コロナウイルス感染拡大が黒社会で目立つような構造で、協会の意思デューもブルックスは「大腸がんは、黒人社会を破壊している」と強調した。
チャドウィック氏は、2016年に「3段階」のがんと診断。 ニューヨークタイムズは、専門家の言葉を引用し、化学療法が可能かどうかなどによって異なりますが、「3段階の回復の可能性は、約60〜80%」と指摘した。 協会では、45歳から定期検査、便の出血などの異変を感知した場合は、それよりも早く検査をするように勧めている。
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