アセアンは東南アジア諸国10カ国の地域共同体で、近年では人口の増加も伴って経済成長が著しい地域になっています。
アセアン諸国はGDPも年々プラスになっている諸国が多く、今後の成長も楽しみなところです。
東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟している国は、近年急速に経済が成長しており、2008年から2018年までの名目GDPをみると約2倍になっています。GDPの要でもある人口はアメリカの約2倍、日本の約5倍に達しており、今後もGDPの成長に期待できます。
また生産年齢人口の増加や人口増加率も堅調に上昇している為、今後も消費活動が継続的に活発化することが予想されています。上記の理由からアセアン株は多くの投資家達から注目を浴びています。
人口増加による消費活動活発化によって経済が更に成長していき、アセアン株も更に注目を集めることが予想されます。
世界中に様々な海外株がありますが、アセアン株式とは、東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟している国の株式のことを指します。
現在、東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟している国は10カ国です。
インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア
この中から、今回はタイ株を取り上げてみたいと思います。
アセアンのうち、唯一植民地になっていないのがタイです。
植民地にならなかったことにより、タイは他のアセアンの国とは違い、独自の文化を成長させ、1980年代以降に外国の企業を取り入れ、以降もさらに大きな経済成長を遂げている国といえます。
タイはインフラ系が特に充実しており、観光にもたいへん人気の国で世界の旅行先ランキングでもタイは常に上位に君臨しています。
そのほかにも、農業もさかんで米の生産・輸出量でも指折りです。
日本株と比較しても高配当の銘柄が多く、株価も比較的安いことがポイントです。
タイは多岐にわたる長所があるため、気になる銘柄がたくさんあることが魅力です。
そこで、タイ株はどこで取引されているのでしょうか。
タイ証券取引所には、2つの市場が存在し、3つの証券があります。
タイの証券取引所は国内でひとつのみ。
首都バンコクのクローントゥーイ区にあるタイ証券取引所がそれで、市場はメインとなるSET市場と新興企業向けのMAI市場の2つに分かれています。
その2の市場を東京証券取引所に例えると、メインボードとなるSET市場が東証一部であり、新興企業向けのMAI市場がマザーズとイメージするとよいでしょう。
SET市場には大企業を筆頭にタイの公開企業の8割が上場しており、1994年に開場したMAI市場は中小企業などの将来の成功可能性を重視した新興企業が上場しています。
また、タイの証券市場は外国人の規制があり、外国人が購入できる株と取得できる権利が一部制限されています。
その理由から、タイで取り引きされている株式証券はおもに次の3種類となっています。
(1)タイ人が取引できるローカル株(L株)
タイ国内の投資家向けの証券。仮に外国人投資家がローカル株を所有した場合は、議決権や配当等の権利はない
(2)外国人が取引できるフォーリン株(F株)
外国人投資家向けの証券。議決権や配当等の権利も付随するが、取引銘柄や流通株数などが制限されているので株価の流動性が低い
(3)タイ人も外国人も取引できるNVDR(無議決権預託証券)
議決権はないものの、配当等の権利はローカル株と同じようにあり、価格もローカル株と同様の値動きをする
タイ株式市場の動向を理解し、同国の上場企業の時価総額からタイの成長産業を知ることができ、タイでの海外ビジネスにおける重要な指標を得ることとなるでしょう。
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