アレシボ天文台の巨大な電波望遠鏡ケーブルの損傷後の回復を放棄解体| sorae宇宙のポータルサイト

1 min read

アレシボ天文台運営されてきた、直径305mの電波望遠鏡。 補助ケーブルの断線により、主鏡の一部が破損している。 2020年11月撮影(Credit:University of Central Florida)

国立科学財団(NSF)は現地時間11月19日、プエルトリコアレシボ天文台から57年の間に運営されてきた電波望遠鏡が廃止されていることを明らかにしました。 また、電波望遠鏡の廃止後もアレシボ天文台は生きて大気を観測するLIDAR運営が継続される予定です。

アレシボ天文台の電波望遠鏡は、地上に固定された直径305mの巨大な主鏡この特徴観測施設です。 主鏡の向きを変えることができませんが、3つのタワーから伸びたケーブルでぶら下がっている受信機などを備えたプラットフォーム(重量900トン)を移動させることで観測方向を調整することができ構造になっています。

アレシボ天文台で2020年8月10日電波望遠鏡のプラットフォームをサポートする補助ケーブルのいずれかが断線主鏡の一部が約30mに渡って損傷事故が発生しました。 NSFによると、補助ケーブルの断線後も他のケーブルにかかる負荷が許容範囲内にあると判断され、復旧作業のための仮説のと交換用のケーブルがそれぞれ2個ずつ用意されていたとします。

しかし同年11月6日今回は8月断線補助ケーブルなどの塔に接続されていたメインケーブルの1つが断線分析の結果、このメインケーブル最小破断強度の60%負荷で断線してしまったことが明らかに他のケーブルも予想より弱まった可能性があるとします。このような状況からの回復作業を進行するのは危険で、予期せぬタイミングで崩壊の可能性もあるので、作業者と天文台のスタッフや他の施設の安全性を考慮して望遠鏡を解体計画が進行されるようになりました。

アレシボ天文台の電波望遠鏡による観測で発見されたパルサー “PSR B1257 + 12」(左奥)を周回する3つの太陽系外惑星を描いた想像図(Credit:NASA / JPL-Caltech)

1963年に完成したアレシボ天文台の電波望遠鏡は、水性の自転周期(約59日)が公転周期(約88日)と一致していないことが判明、牡牛座超新星残骸「かに星雲」の中心にある「かにパルサー」自転周期が約33ミリ初任給を発見、世界初のバイナリパルサー発見した、パルサーの周りを回ってエイリアンの惑星発見(世界初のシステム外惑星の発見)などの重要な成果に貢献しており、最近では、地球接近天体(NEO:Near Earth Object)のレーダー観測も活躍してきました。また、1974年には、地球上で球状星団M13に向けて太陽系と人類の存在を示した「アレシボメッセージ “ウィキペディア)がアレシボ天文台から送信します。

関連:4月29日、地球に最も近接する小惑星「1998 OR2「まるでカップ状のマスクのように

画像クレジット:セントラルフロリダ大学
出典: NSF / アレシボ天文台
文/松村武宏

READ  筑波科学都市|研究、技術、革新
Omori Yoshiaki

ミュージックホリック。フードエバンジェリスト。学生。認定エクスプローラー。受賞歴のあるウェブエキスパート。」

You May Also Like

More From Author

+ There are no comments

Add yours