2022年もすでに半分以上が過ぎた。今年後半に予定されており、特に株、為替、そして先物など金融市場に影響が大きいと思われる重要イベントをまとめてみた。
各国中銀の政策金利発表
2022年後半の各国中銀による政策金利発表は、これまで以上に注目が必要だ。日本を含む多くの国では年8回政策金利発表が行われるため、9~12月の4ヶ月間で今年の最後の3回の発表が行われる。
ただし主要国の中でスイスは3ヶ月に1回の発表なので、9月以降は9月と12月の2回のみ。またオーストラリアは毎月発表がある。
アメリカは7月までに2.25~2.5%まで政策金利を引き上げたが、9月以降にはあと1~1.5%程度引き上げると予想されている。またユーロ圏のECBも今年9月以降にはかなり金利を引き上げると予想される。
各国の政策金利は特に為替市場に大きく影響する。為替レートはいろいろなサイトで見られるが、海外業者のXPro Marketsには見やすいチャートがある。
政策金利の引き上げ幅が予想より大きかったり、声明で今後の利上げ継続見通しが示されるとその国の通貨は上がりやすい。逆に予想より小さい利上げ幅だったりすると通貨は下がりやすい。
仮想通貨はリップルの訴訟などに注目
仮想通貨市場では、2021年から行われているリップルの運営元に対する訴訟の行方が気になる。またイーサリアムは大型アプデと言われる「マージ」が9月以降に予定されている。
2022年前半に仮想通貨市場は大きく落ち込んだが、今後の材料次第ではまた切り返して高騰するかもしれない。仮想通貨関連の情報はこちらの記事でもまとめられている。
アメリカは11月に中間選挙
アメリカでは11月に中間選挙が行われる。中間選挙とは4年に1度の大統領選のちょうど2年後、いわば中間地点で行われる選挙のこと。この選挙は2年前に発足した政権の評価を決めると言われる。
バイデン政権になってから1年以上が経つが、バイデン大統領はインフレの進行を見逃してしまったことなどが批判され支持率はあまり良くない。今回の中間選挙でも野党の共和党が有利と言われる。中間選挙は歴史的に野党が勝つことが多いのだが、今回もその通りになるかもしれない。どちらが勝つにせよ、金融市場への影響は大きい。
冬にはエネルギー危機も
そして今年の冬は、特にヨーロッパでエネルギー事情がひっ迫すると予想されている。ひっ迫の主な原因はウクライナ紛争のため、ロシア産天然ガスの供給が滞っていることだ。
冬になって暖房需要が高まると、電力やガスの需要も高まり現在の供給量ではどうしても足りなくなる可能性がある。この問題は先物市場、特に天然ガス価格に大きく影響し、そこから原油や石炭といった他のエネルギー価格にも波及することが考えられる。前述のXPro Marketsのサイトでは先物価格も見られるので活用してみよう。
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