2020年10月29日17:50
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アンチエイジング(老化防止)の優れた事業計画やアイデアを表彰する「第2回医療ベンチャー大賞」(日本アンチエイジング協会主催の日本抗加齢医学の共同開催、読売新聞社、三井不動産など後援)の最終審査と授賞式が10月26日、東京日本橋の会長とオンラインで開催された。
今回のスポンサーに参加した三井不動産は、製薬会社が集まっている日本橋などライフサイエンス産業を支援する拠点づくりを進めており、研究者と企業の開発担当者に研究施設やオフィスの提供、ネットワークづくりなどを通じて、産官学連携を通じた革新の創出を後押ししている。
対象はアントラクト(島圭佑CEO)
36件の応募からターゲットに横浜国立大学発ベンチャー企業「アントラクト」(島圭佑CEO) “StA2BLEによる転倒リスク評価と機能回復訓練事業」が選ばれた。 要介護状態に陥る原因の一つ「転倒」の危険性を指先に振動を与える測定することができる装置(StA2BLE)を開発した。 転倒リスクに応じた適切な教育を提供することにより、平均寿命の延長を図る事業である。
対象者には賞金100万ウォンが授与されるほか、上位入賞者には、企業支援サービスなどを受けることができる。
オンラインで転倒リスクの測定装置を説明する島恵介氏
学会賞レストビジョン(堅田侑作・代表取締役CEO)
対象に続いて「学会賞」は株式会社レスビジョン(堅田侑作・代表取締役CEO)」網膜色素変性症の視覚再生遺伝子治療剤の開発」が選ばれた。 国内視覚障害の原因の第2位を占め失明に至る難病「網膜色素変性症」を視覚的再生に最適化された光センサータンパク質を利用して、遺伝子治療剤の開発を目的とするという内容だ。
遺伝子治療剤の説明を堅田侑作氏
これ続く「ヘルスケア・イノベーション・チャレンジ賞」は、次の3社が選ばれた。
株式会社OUI | Smart Eye Cameraを用いた白内障の診断AIの開発 |
株式会社Surfs Med | 骨関節炎の次世代インプラント開発 |
歯ぴ株式会社 | 技術の普及を拡大させる口腔(高空)ケア事業 |
また、これらの企業の計画に加え、個人の優れたアイデア3件を受賞した。
(※詳細については、第2回医療ベンチャー大賞」の結果を発表」ページを参照してください。 )
審査委員長堀茂雄日本のアンチエイジング医学会理事長は「高度な技術と新しいコンセプトを盛り込んだアイデアは、多くの医療分野の裾野の広さが分かった。早く社会に普及すると期待する」と述べた。
(2020年10月29日読売新聞)
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