新型コロナウイルス感染(COVID-19)で死亡に至る危険因子として、既に報告された高齢者、糖尿病、慢性腎臓病だけでなく、高尿酸血症(痛風)が大きく関与していることが、日本の調査で初めて明らかになった。
高尿酸血症は、尿酸値が高くなると病気。 過食、運動不足・ストレスなど高尿酸血症になりやすい生活スタイルは、糖尿病の人にも適していない。
COVID-19の再拡大に備えて、尿酸値が高いと指摘されると、尿酸値を上げないにも気を配る必要がある。
高尿酸血症は、尿酸値が高くなると、病気
「高尿酸血症」は、尿酸値が高くなると病気。体内でのプリン体が増加するか、腎臓で尿酸の排泄が減少すると、血液中の尿酸の量が増えていく。尿酸値が7.0mg / dLを超えると高尿酸血症と診断され、関節の尿酸の結晶が開始する。尿酸値が高いほど、また、期間が長くなるほど、痛風発作が起こりやすく、合併症の危険性が増加する。高尿酸血症の状態で残っている、ある日突然、痛風発作に襲われている。また、尿酸の結晶が腎臓にたまる腎障害を起こす尿路と膀胱にたまる尿路結石も起こす。
糖尿病も高い尿酸血症もライフスタイルの改善が重要
尿酸値が高くなりやすいライフスタイルは、2型糖尿病も悪化させやすい。 ▼高カロリーの飲み物や食べ物をよく食べる。 ▼アルコールをよく飲む。 ▼過食、特に肉や魚の内臓が好きです。 ▼肥満、特に内臓脂肪型肥満がある。 ▼運動不足、▼ストレスいる。 このような生活スタイルを続けると、糖尿病が改善されないばかりか、尿酸値も高くなりやすい。 特に肥満に内臓脂肪が増加するとの間で尿酸が多く作られるようになる。 肥満があれば、血糖値を下げるインスリンも大量に分泌されるように、尿酸の排泄を抑制するために、尿酸が容易になる。
高尿酸血症はCOVID-19も重症化する
慶應義塾大学の研究グループ(K-CORC)は新型コロナウイルス感染(COVID-19)には、この大学のグループで14の病院に2020年6月中旬までに入院した全患者345人を調査した。 患者の基礎情報、入院時の症状併存疾患などを調査した。 また、酸素を必要とする重症化の危険因子と死亡に至る危険因子分析を実施した。 その結果、酸素が必要なだけCOVID-19が重症化した例の危険因子を調査した結果、上位より▼慢性閉塞性肺疾患(COPD)の併存症、▼入院中の症状に意識障害、▼呼吸困難、▼全身倦怠感、 ▼高血圧の共存症、▼高齢者が参加していることが明らかになった。 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、慢性気管支炎や肺気腫とき病気の総称でタバコの煙を主とする有害物質を長期間吸入暴露することにより、生じる肺の炎症性疾患。 日本では40歳以上の人口の8.6%、530万人がいると推定されている。 また、死亡に至る危険因子として、これまでの報告と同様に▼高齢者、▼慢性腎臓病が現れた。 それに加えて、新たに▼高尿酸血症(痛風)が関与していることが分かった。
なぜCOVID-19が重症化するか
新型コロナウイルスに感染した場合には、高尿酸血症(痛風)が重症化しやすいメカニズムとしては、次のことが考えられる。 一般的に人が病原体に感染した場合には、病原体との戦い、体を保護するために、体に備え免疫システムが作動する。 すると細胞からサイトカインと呼ばれるタンパク質が生産されて炎症が起こる。 炎症は、ウイルスなどの病原体の感染などから身を守る生体の反応である。 炎症が生じた場合、その部位は、赤、熱が出て腫れ、痛みを感じるようになる。 これ炎症の4徴候である。 ところがCOVID-19のひどい場合には、そのサイトカインが過剰生産されて、免疫の暴走である「サイトカインストーム」と呼ばれる状態に陥ってしまう。
高い尿酸や高血糖は、炎症と酸化ストレスの原因
サイトカインストームによって肺をはじめとする様々な臓器に過度の刺激を引き起こすとき、多くの場合、患者自身の死に至る。 高尿酸血症は、炎症と酸化ストレス反応を増強させ、糖尿病や関節炎などの炎症と酸化ストレスに深く関係疾患死亡のリスクを増加させることが知られている。 糖尿病も血糖値が高い状態が続く場合は、血管の炎症を起こす。 血管に炎症が発生した場合、それはまた、高血糖を引き起こす悪循環に陥りやすい。 慶應義塾の研究グループは、高尿酸血症(痛風)があることで、COVID-19の重症化の鍵であるサイトカインストームを通じた過度の炎症がさらに増幅されて死亡リスクを上昇させて可能性を指摘している。
新型コロナ再び流行に備えて、良好な血糖コントロールを維持することが重要
糖尿病は、COVID-19が重症化する原因に深刻ですが、高尿酸血症(痛風)は、より深刻である可能性が示された。 高尿酸血症(痛風)が危険因子としては、国立感染症研究所疫学センターが国内のファッション極めて初期の3月までに実施した調査でも指摘されている。 また、8月初めに発表された国立国際医療研究センターが主導した研究では、重症化しやすい事例で▼男性、▼高齢者▼喫煙▼併存疾患(心血管疾患、糖尿病、COPD)が挙げられた。 新型コロナウイルス感染(COVID-19)は、瞬く間に日本を含むアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、世界の感染が拡大した。 2020年9月16日の時点で、世界のイファンヌン2900万人、死者は93万人を超えた。 日本でも、新規患者数が再び増加し、第2波を迎えピークを越えたと見ることができますが、WHOをはじめとする感染・公衆衛生の専門家の見解によると、これらの流行当面の間続き、今後も流行を繰り返すことは必至とみられてている。 COVID-19の再拡大に備えて、糖尿病と血糖値が高いと指摘された人は、良い血糖コントロールを維持して尿酸値が高いと人は尿酸値を上げないにも配慮する必要がある。 そのためには食事療法や運動、ストレスなどの生活スタイルを見直し、医師から処方された薬は、導かれた通り正常に継続服用することが重要である。
慶應義塾大学医学部内科教室
慶應義塾の新型コロナウイルス関連の研究活動報告(慶應義塾大学)
慶北応えお金ネルプロジェクトチーム
2019年、日本コロナウイルス疾患の患者345人の臨床的特徴:多施設共同後ろ向き研究(Journal of Infection 2020年9月10日)
【テラハッタ]
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