木星とエウロパのツーショット。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した最新の写真| sorae宇宙のポータルサイト

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2020年8月25日に撮影された木星とエウロパ(Credit:NASA、ESA、A. Simon(Goddard Space Flight Center)、and MH Wong(University of California、Berkeley)and the OPAL team)

ここでは、今年の8月25日「ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星の最新画像です。 撮影時の木星地球から約6億5300万km離れていました。 画像は、地球がすっぽり入ってしまうほどの大きなお馴染み「大紅斑」をはじめ、そのすぐ下に渦巻いている「楕円形BA “という白い嵐や緯度に応じて色が変わる雲の帯など、魅力的な木星の姿が鮮明に捉えています。

楕円形のBA一時大赤斑のように赤い光を帯びていたが、2006年以降には、元の白い色に戻っていました。 今回撮影された画像は、楕円形BAの中央部分の色が変わっているようで、再び赤色を帯びる可能性が指摘されています。 また、北半球の左側に撮影の1週間前に出現した新たな嵐の東西に伸びた白い姿が見えています。

木星の左側にはガリレオ衛星の一つであるヨーロッパこの小さな写っています。 ヨーロッパは氷の表面の下に海が存在すると考えることができ、ハッブル宇宙望遠鏡によって2013年にヨーロッパから噴出された水蒸気この観測されたという研究成果が発表されています。 ヨーロッパの地下水は生命が存在する可能性も指摘されており、土星の衛星エンケラドゥス一緒に太陽系で地球外生命体探査候補地として注目を集めています。 2020年代には、欧州宇宙機関(ESA)が主導する木星の氷衛星探査計画“ジュース”とNASAの「ヨーロッパクリッパー」など、ヨーロッパの観測を行う探査機が打ち上げられる予定です。

また、ハッブル宇宙望遠鏡は、同じ日に紫外線赤外線波長で木星を撮影しています。 多波長の観測データを組み合わせてみると、北半球の新しい嵐の一部が大赤斑や楕円形のBAのように紫外線の波長を吸収しているようです。 研究員は、今回発生した嵐が長期間継続することができ、場合によっては、大赤斑に匹敵する存在になるかもしれない推測しています。 多分私達は今、木星の新しいシンボルが誕生する瞬間を目撃しているのかもしれません。

紫外線、可視光線、赤外線、の多波長で撮影された木星(類似色)。 青色で表示されたのは、紫外線の大赤斑(中央右)と新しい嵐(中央左)など、いくつかの紫外線が吸収されることが分かる(Credit:NASA、ESA、A. Simon(Goddard Space Flight Center)、and MH Wong(University of California、Berkeley)and the OPAL team)

この写真は、2014年に開始された「OPAL(Outer Planet Atmospheres Legacy)」プログラムの下で撮影された2020年9月17日に公開された。

関連:リングが美しい土星の最新画像ハッブル宇宙望遠鏡が2020年7月に撮影

画像クレジット:NASA、ESA、A. Simon(Goddard宇宙飛行センター)、MH Wong(University of California、Berkeley)とOPALチーム。
出典: ESA /ハッブル
文/松村武宏

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Omori Yoshiaki

ミュージックホリック。フードエバンジェリスト。学生。認定エクスプローラー。受賞歴のあるウェブエキスパート。」

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