新型コロナウイルスが世界に脅威を与えた2020年。成人式、結婚式、ライブや海外旅行その他数多くの事に規制が入り、延期や中止になりました。東京2020オリンピック・パラリンピックもその一つです。名前の通り2020年の夏に開催予定でしたが、1年延期となりました。2021年開催にはなりますが、名前は「東京2020オリンピック」のまま変更はないとのことです。オリンピックの開催日は7月23日から8月8日を、パラリンピックは8月24日から9月5日を予定しています。
〇新型コロナウイルスの影響
来月の開催が決定したものの、コロナウイルスの勢いは未だに収まっていません。政府は10の都道府県に現在出されている緊急事態宣言に関して、沖縄を除く9都道府県は、6月20日に解除し、東京や大阪などの7都道府県は、来月11日までの期間まん延防止等重点措置に移行することなどを決定しました。
また、国内ではオリンピック・パラリンピックの開催によってウイルスの感染が急増するのではないかとの懸念が広がっています。それについて菅義偉首相は、大会会場での観戦ではなく自宅でのテレビ観戦を通じ選手の応援を推奨しています。会場では海外からの観客の受け入れをしないことは決まっていますが、国内での観戦については未だに不確定です。また、海外から来日する大会関係者の数が当初の約14万1000人から約4万1000人に減る見込み(3分の1以下)であることも発表され、こういったところで感染拡大対策をしていくとのことです。
〇経済的影響
オリンピックを行うにも延期にするにも、中止にするにも、様々な準備が必要になります。会場の決定、選手村の確保、他にも競技に使われる用品、例えば各競技のボールやネット、ボクシングのグローブ、陸上用のハードル、測定に使われるストップウォッチ、さらに言えばその中に組み込まれている部品や、その他にも私たちの目に触れないもの含め様々なものが実は関わっています。延期や中止によってその全てが使われなくなると、それに関わる業者の方のビジネスに大きな影響が出ます。また、チケット代、ホテル代、食事代、その他観光の料金、応援グッズ、観戦に来る客からの様々な経済効果が期待されていましたが、海外からの観客の受け入れをしないことが決定している今、そこの効果はさほど期待できなくなります。こういったことから、どう対処しても日本が失うことが多いとも言われています。無事に感染拡大することなくオリンピック・パラリンピックを終了させるためには、個人の徹底したウイルス対策が必要になってきます。
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