早いもので2020年12月の半ばを過ぎて、今後1週間程度でクリスマスを迎えます。 そんなタイミングに合わせて、欧州宇宙機関(ESA)のクリスマスを連想させる火星の風景が公開されています。
ここでは、ESAの火星探査機「マーズ・エクスプレス」によって火星の南極地域で撮影された写真です。 カプチーノの泡を連想させる明るい黄褐色の大地(氷やほこりの堆積物)とカカオパウダーのように暗い砂(輝石とカンラン石を含む)が広がっている地域が複雑見込み。その姿は左に向けた「翼を広げた天使」と「ハートマーク」のようにも見え、クリスマスツリーの飾りに使用される装飾を連想させる。
天使の頭該当する部分は直径約15kmのクレーターです。クレーターの底を取り巻く高さ約1kmの外輪山も「少し想像力みると、「(ドイツ航空宇宙センター)天使の輪のように見えてもいません。すべての偶然の産物であるが、クレーターから右に流れるように成長していく暗い領域は明らかに翼を連想させる形をしており、その下に見えるハートマーク比較的バランスのとれた形をしています。
この「天使」と「ハートマーク」は、火星の南緯78度に位置しています。 6ヶ月間続く冬の間に火星の南極地域では極管が南緯60度付近まで伸びており、撮影された地域も冬厚さ1〜2mの二酸化炭素の氷に覆われてしまうといいます。 一方、火星の南半球は今、夏を迎えており、極管が縮小されているので、天使とハートマークが表面に現れており、軌道からその姿を観測することができるようになっています。
天使の手に対応する部分や画像の右側の大地に散在している窪み氷が昇華して気体となった際に生じた地形で示しています。また、天使の手よりも左側の大地に見える無数の傷のようなものほこり旋風この吹き荒れた痕跡となっています。 一面が氷で覆われた冬大地で天使とハートマークが表示されるまでのダイナミックな景色の変化もいつか見られるようになるのでしょうか?
先頭の画像は、マーズ・エクスプレスに搭載された高解像度ステレオカメラ(HRSC)によると、2020年11月8日の観測データをもとに作成されたもので、2020年12月17日付けで公開されています。
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