日本人が欲しいと思ってすべての要素を備えた
久しぶりに乗った「ハリアー」は、今の日本人が欲しいと思って要素をすべて備えたような設定で大きな魅力を持ったモデルに仕上げられた。
ハリアーは1997年に初代が誕生。 この招待でレクサスブランドは「RX」で販売されていた。 2013年に発売された3代目からはRXとの分離、トヨタハリアーで自分の道を歩き始める。 今回試乗したモデルは、新型の4代目。 提供されるパワーユニットは2リットルピュアエンジンと2.5リットルで、それぞれFFと4WDが用意されている。
メインで試乗したのは、ハイブリッドのFFと4WD。 ハイブリッドエンジンは、2.5リットル178馬力/ 221Nm。 結合されたモーターはフロントモーターが120馬力/ 202Nmリアモーターが54馬力/ 121Nmというスペック。 ピュアエンジンモデルは171馬力/ 207Nmのでハイブリッドはほとんどモーターを加えたような状態だと思いいい。
ジェントルで落ち着いた走行
トヨタハリアー新型
走行は力強くジェントル。 1.5トンを軽く超えるボディ、4WDと1.75トンにもなるのに、それをものともしない。 逆に、ある程度の車両重量があり、それをトルクで引っ張るための強力な感じを味わうだろう。 軽い車は運動性能が良く走りを楽しむことができる最高のですがジェントルで快適な走行に重量があることも重要である。
しかし、重いだけだからない、その重量をものともせだけのトルクが必要なのは、新型ハリアーはそれを十分に備えている。 ハイブリッドの場合は、この体を電気モーターのみで走らせるEVモードも存在する。 そしてハイブリッドの利点をより受けることができるのが、中間加速します。 高速道路巡航での追い越し加速はきちんとよどみなく気持ちの良いものである。
トヨタハリアー新型
足周りはしっかりと長いストロークを動かすタイプである。 だからサス剛性はしっかりとあり、高速道路などの速度が高い領域でフラットな特性を持つようになっており、長い旅を快適に楽しむことができる。
乗り心地を向上させるために、「スプリング制振制御」と言うものが採用される。 これはサスペンションなど、シャーシのみ振動を抑制するのではなく、電源装置のトルクを制御することにより、制振しようというものである。 その恩恵を受けたのか否かは分からないが、乗り心地に関しては、十分な快適さを享受することができた。
RXになるように生まれたDNAを継承している
トヨタハリアー新型
そして、外部と内部の高級感も注目だ。 進化の過程でRXとハリアーは分かれてしまったが、今でもRXになるように生まれたDNAは継承しているように思う。 流麗なクーペスタイルはもちろん、ヘッドライトとリアコンビランプの成形もかなり洗練されたものである。
そしてインテリアはセンターにどっしりとしたたフロアコンソールや高級メッキ類などで加飾された各部品が高級感を醸し出している。
トヨタハリアー新型
「かわいい車が欲しい」と思っているユーザーが、トヨタという安心のブランド、強力な走行、リラックス乗り心地、高級感のある外装、そしてSUVは今流行の包装、ゴルフバッグ3個搭載可能なトランクルーム……とすべて揃っていることが今回のハリアー。
ハイブリッド4WDの最上級グレードであれば、500万円を超えるが、ピュアエンジンFFの基本的なモデルであれば、300万円を切る価格、ユーザーの心を揺さぶる上手だ。
トヨタハリアー新型
■5つ星ホテル
包装:★★★
インテリア/居住性:★★★★
電源:★★★★
フットワーク:★★★★★
おすすめ度:★★★★
モロ洋一| モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストになる。 20代後半からフジ新入生レースなど7年間参戦。 サーキットでの写真撮影も、フォトジャーナリストとして活動中。 の趣味は料理。
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