ここを見ているかどうか…多波長で観測した神秘的な目らせん星雲」| sorae宇宙のポータルサイト

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赤外線、可視光線、紫外線、X線観測された「らせん星雲」(Credit:X-ray:NASA / CXC; Ultraviolet:NASA / JPL-Caltech / SSC; Optical:NASA / STScI(M. Meixner)/ ESA / NRAO (TA Rector); Infrared:NASA / JPL-Caltech / K. Su)

■今日の天体写真:らせん星雲(NGC 7293)

ここでは、「水瓶座」の方向約650光年の惑星「らせん星雲」です。 太陽のように比較的軽い星が晩年を迎えると赤色巨星になって周りに大量のガスを放出して、やがて小さな白色矮星に進化恒星に一生を終えるものとみなされます。 惑星は赤色巨星から放出されたガスがまだ熱い白色矮星が発する紫外線によってイオン化して輝いている天体です。

満点の星空と望遠鏡越しに見える空は、私たちの目を楽しませてくれますが、人間は可視光線というごく一部の波長の電磁波しか見ることができません。 天体の性質をより詳細については、可視光線だけでなく、赤外線紫外線電波X線ガンマ線など、他の波長の電磁波も利用観測(多波長観測)が重要です。 可視光線以外の波長で得られた観測データを擬似的に着色すると、人の目に映るものとは他の天体の姿が見えます。

この画像は、赤外線宇宙望遠鏡“スピッツァー」による赤外線(緑、赤)“ハッブル”宇宙望遠鏡による可視光線(オレンジ、青)紫外線宇宙望遠鏡「GALEX」による紫外線(水色)、およびX線観測衛星“チャンドラ”によるX線(白)の観測データを結合して作成されました。 最後に示した可視光線だけ画像と比較すると、多波長の観測によって得られた情報の多さを実感することができます。

可視光線で観測された「らせん星雲」(Credit:NASA / STScI(M. Meixner)/ ESA / NRAO(TA Rector))

先頭の画像は、2020年9月2日「NASA​​」s Chandra Opens Treasure Trove of Cosmic Delights」で、他の5と一緒に公開されています。

画像クレジット:X-ray:NASA / CXC; 紫外線:NASA / JPL-Caltech / SSC; 光学:NASA / STScI(M. Meixner)/ ESA / NRAO(TA Rector); 赤外線:NASA / JPL-Caltech / K. Su
出典: chandra.harvard.edu
文/松村武宏

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Mochizuki Masahiko

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