JR東日本は、「タッチしやすい自動改札機」を利用したQRコードの実証実験を、9月9日から開始して報道公開した。
JR東日本では、スムーズな移動を実現するための努力の一つとして、2020年2月から新しい形の自動改札機 “タッチしやすい自動改札機」の実証実験をしている。タッチしやすい自動改札機は、入口の前にQRコードリーダーの入り口から少し入った部分に斜めにICカードリーダをインストールし、既存の自動改札機よりも有用性が検証されている。今回、開催されるQR実証実験は、その一環として実施されることになる。
QR実証実験は、新宿駅新南口改札と高輪ゲートウェイ駅改札口で実施される。 実施期間は、新宿駅が9月9日から30日高輪ゲートウェイ駅が9月15日から29日の予定。 実証実験の対象者は、新宿駅がJR東日本の従業員高輪ゲートウェイ駅が一般モニターであり、新宿駅で繰り返し使用する観点から、高輪ゲートウェイ駅では、最初に使用する観点から、QR冊のしやすさやQRコードの読み取り部行こうやすさなどが評価される。 実証実験対象者の人数は、新宿駅はプライベート、高輪ゲートウェイ駅から400人となる。
使用しているQRチケットは紙のチケットが2種類と、スマートフォンを利用したチケットの3種類を用意。 紙のQR権は新幹線などの乗車券として利用されている大規模なチケットと主在来線で使用される小さなチケットの2種類で、いずれも券面にQRコードが印刷されている。 また、スマートフォンを利用したQRクーポンは、スマートフォンの画面にQRコードを表示し、利用することになる。 QRコードが印刷されたQRチケットまたはスマートフォンのQRチケットを自動改札機のQRコードリーダーを覆うことで、自動改札機が開いて通行が可能となる。
QR冊の処理速度は、Suicaなどの交通系ICカードが設定された毎分60人の処理速度と自己乗車券率との間になる程度を想定しているという。 実際QR便を利用して、自動改札機を通過する様子を体験することができたが、QR冊の体感読み取り速度は交通系ICカードに比べて極めて遅いような程度で、交通系ICカードとほぼ遜色なく使用することができた。 また、QRコードリーダーでQRコードを印刷面を突き当てるだけで、かなりスムーズに読むので戸惑うことがないという印象だった。
この実証実験で使用されるQR巻には、利用者の個人情報は含まれていますが、一般的な乗車券と同じ料金と利用区間の情報は含まれていない。 また、QRコード認証処理も自動改札機内で行っているそうで、実証実験で使用されるQRチケットをQRコードリーダーで認識すると改札の扉を開くこと処理のみ行なわれるという。
JR東日本の担当者によると、今回のQR実証実験の主な目的は、QRと呼ばれる新しい要素を自動改札機に導入した場合、利用客の流れにどのような影響があるかを評価するためにあり、QR冊の仕様もそれに即したものになってと説明した。 そして実証実験を通じて、タッチしやすい自動改札機のQRコードリーダーとICカードリーダの位置から利用者が円滑に自動改札機を通過できるかどうか、QR巻やICカードを対面するときに恥ずかしいではないか、などの点が主に検証・評価される。
また、この実証実験を通じてQRチケットを導入する場合には、どのような形のQR巻や自動改札機の形状、リーダーの配置がいいのかという点を評価し、今後の開発に活用しようとする。 さらに、今回の実証実験は、JR東日本が取り組んでいるチケットレスの推進における新たな試みの一つとして行なうことで、現在のQRコードを利用した乗車券の導入について定められたものは何もないが、利用者に使用することがオプションを増やさなければならないということを利点として考えして努力していると説明した。
また、実証実験で使用されているタッチやすい自動改札機には、QR実証実験中の他の自動改札機のようにIC専用改札口で使用できる実証実験終了後、2020年10月から12月にかけて順次撤去が予定されている。
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