オーストラリア国立大学のMeridith Joyce氏卵の研究グループは、オリオン赤色超巨星「ベテルギウス」について既存思ったより直径が小さい地域での距離も近いことが明らかになったという研究成果を発表した。
オリオンの一角に輝くベテルギウスは、今後10万年以内に超新星爆発が観測されているではないかと思います。ベテルギウスは膨張と収縮を繰り返して明るさが変化脈動変光星として知られているが、2019年10月から2020年2月まで急激な減光この観察されたことから近い超新星爆発が観測されているではないかして話題になりました。
関連:ベテルギウスの感光謎に迫る。 原因は黒点? それとも汚れ?
発表によると、今回のJoyce氏等による分析では、ベテルギウスの半径は太陽の約750倍と推定されています。太陽系に例えると、地球はもちろん火星の公転軌道も飲み込んでしまうほどの大きさしかし、太陽の1000倍以上に木星の公転軌道を超える可能性もあると考えられてきた既存の予想と比較すると、3分の2程度の大きさだったのです。
また、地球からベテルギウスまでの距離は約700光年とみられていましたが、分析の結果より、25%近い約530光年であることも判明したそうです。 それでも太陽系で十分に離れており、発表ではベテルギウスが爆発しても、地球に重大な影響を与えるには余りにも遠い距離と呼ばれます。
また、研究グループによると、現在観測されているベテルギウスは中心にヘリウムを燃焼するステップにあるとされています。ベテルギウスは鉄で作られたコアの重力崩壊によって発生する超新星爆発(II型超新星)を起こすと思われますが、鉄の生成・蓄積されたヘリウムに続いて炭素、ネオン、酸素などのより重い元素の燃焼過程をそれぞれ経た後、シリコンを燃焼する段階になっています。 Joyce氏はベテルギウスについて「爆発はまだ遠い」とコメントしています。
画像クレジット:ESO / M.Montargèset al。
出典: オーストラリア国立大学
文/松村武宏
+ There are no comments
Add yours