ここで、アニメーション画像に写っているのは、大西洋に浮かぶカナリア諸島のテネリフェ島にある口径1mの望遠鏡で撮影された夜空の一部。 (アニメーションが見えない方は、直接画像を見るここをクリックして)
日本の時間7月24日11時46分〜12時36分の間撮影された4枚の写真(白黒反転)をもとに作成されています。 ほとんどの星は位置が変わりませんが、注目みると、直線的に位置を変えている天体見つけることができます。 これは太陽系内を移動する小惑星が捕捉されたもので、欧州宇宙機関(ESA)によると、合計3つの小惑星が写っているとします。 筆者は2つしか見つけることができませんが、読者の皆さんはいかがですか?
ESAによると、撮影された小惑星の中で最も暗く、最も大きく移動しているのは、7月に地球から約1000万km(月までの距離の約26倍)離れたところを通過していった小惑星2020 OM3」と言います。 2020 OM3は、直径約40m推定されていますが、これは1908年6月シベリアに落下約2,000平方kmに渡って木を倒したツングースカ大爆発を起こした天体と同じ程度だと見ることができます。2013年2月ロシアの中部チェリャビンスクに落下して、1000人以上の負傷させた隕石は、直径約10mであったと推定されています。
地球に接近する軌道を描く天体は「NEO(Near Earth Object)」日本語で「地球接近天体」や「地球接近天体」などと呼ばれています。決して無視できない被害をもたらすことができるNEOが地球に衝突する可能性を把握することは重要ですが、ESAによると、2万と推定ロハは直径30m以上のNEOの発見されたのは、その1%未満1万8000個程度に過ぎないと言います。 ESAはテネリフェの望遠鏡を使用して、毎月4回NEO観測を実施。 発見された天体の大きさと軌道を正確に把握する定期的な観察に加えて、ESAの地球接近天体調整センター(NEOCC:Near-Earth Object Coordination Centre)は、未発見の天体も調査しています。
また、NEOCCは先頭のアニメーション写真に写っている3つの小惑星の座標(赤経/赤緯)とその名称(分かっている場合)を出題しており、9月25日までの期間に答えを募集していますだし(応募方法等については http://neo.ssa.esa.int/neocc-riddles (英語)を参照してください)。 解説編は締め切り後に公開されるものと思われますので、筆者も残るかを探しながら待ちたいと思います。
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